総ルビも文明の利器ですぐ振れる

M そう!それ! 出版業界では「ルビ」と言うけど、作る上で大変だったのは、ほぼすべての漢字にルビを入れたこと。編集者も、デザイナーも、校正者も、これには結構泣かされるんです。

K 原稿作るのにも、間違いないかチェックするのにも通常の倍以上の労力が要るんだよね。まあでも、これで小学生が漢字読めるようになってくれれば、報われるってもんか!


分野が違うと総ルビでも面倒なんじゃの。「ほぼ」というところが、ややこしかったんじゃろうか。

国語の小学校教材のルビ校正を、手間のかからん順に大雑把に並べるとじゃな、

総ルビ
 ↓
見開き または ページ初出で当該学年の未習漢字にルビ
 ↓
見開き または ページ初出で児童が解く段階で教科書未習の読みにルビ

だいたいこんなところかの。
小学生用の国語教材じゃと、振るべきルビか振らんでええルビかを一々調べるのは手間がかかるっちゅう理由で、総ルビにしてしまうこともあるくらいなんじゃがな。


ところで、総ルビの原稿をこしらえるときは、一つずつ手で入力したり、手で書いたりするような愚かなまねはしてはならんぞ。
一太郎を使うてみなされ、あれよあれよといううちに、ルビが振られていくぞな。そりゃあもう見事じゃ。 ちぃと間違うとるところもあるがの、かなり精度は高いぞな。いっぺんきっちり校正して修正したら、あとはほとんど確認せんでもええくらいじゃよ。ほっほ。

じゃが、そのままじゃと組版がうまいこといかんこともあるようじゃ。使う前に必ず確認をとってみてくだされ。
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