拗音 校正記号 縦書き

ご訪問者様の検索語句に回答するシリーズ。
今回は、「拗音 校正記号 縦書き」。

赤字見本を作成しましたのでご覧ください。

 
「ヤ」をナミからステに修正、下は拗音の「や」を挿入しました。
(この記号は、拗音だけでなく、促音にも用います。)

下の挿入記号の始点は、二股に分けない書き方もあるようですが、ヘビの舌にしていたほうが見やすく、間違いがありません。

(注)「シャク」・・・やんごとなき雅な5歳の妖精貴族のお子さまが手にしているアレ。

上の書き方でも本来は通用するはずですが、ときには誤ってナミで組まれてしまうことがあります。

挿入文字のすぐそばに、「小さく」「小さい」などと書き添えておけば万全です。

添え書きをせず、を鉛筆や青色で書く方法もあります。

これは悪い見本です。

を挿入記号のつもりで書いている例ですが、捨て仮名であることがわかりません。
一般的でない言葉の場合は、特に誤って組まれやすいので注意。

また、挿入記号は捨て仮名記号と区別するべきです。で示すのはやめましょう。

☆☆ あわせて読んでおきたい ☆☆
タイポグラフィあのねのね*009 活字ステガナ、ナミガナ、促音、拗音 | 花筏

実は「ステガナ」なる校正用語が存在することを知ったのは、先日こちらのサイトを読んでから。学参では使われていないのでしょうか、 未だに見たことがありません。
でも、「ステ」という指示は、かなり便利そう。
「小さく」と書くよりスマートで速いし。並字の上にだと、大量の赤字に埋もれて目につかないこともよくあるし。通用するなら使いたい。
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