「のたまふ」の現代仮名遣いは、「のたまう」?「のたもう」?
作問が不慣れな感じでしたので、経験の浅いライターが書いたのかもしれません。
さて、テストの場合は、あくまでも「書き」の仮名遣いを正解とします。
下のリンク先の説明を借りれば、「言う」の読みを「ゆう」と書いてはならぬが如しといったところでしょうか。
模範解答には、「のたまう」とだけ記載し、読みである「のたもう」は別解として示さないのが通例です。
コメント欄でご紹介した参考サイトのリンクをこちらにも張っておきます。
【追記】
「読み方を答えなさい」という問題の場合は、発音を尋ねているとも解釈できるので、解答を「のたまう(のたもう)」のように示すこともあるようです。
今、直面しているものがあるのですが、「たまふ」「のたまふ」「わづらふ」などについて現代仮名遣いに直す問いで、「たもう」「のたもう」「わずろう」ではなくて「たまう」「のたまう」「わずらう」が模範解答であるとできる根拠となる出典(教えて!gooのような投稿サイトではなく、教科書に掲載されているなどの「公式」な根拠とできるもの)はどこかにあるでしょうか? また、「たもう」「のたもう」「わずろう」を許容できる別解として載せるのは不見識になるでしょうか? その場合も「ここにこうあるからです」と示せる根拠にできる何かがあればと思うのですが、いかがでしょうか。
コメントありがとうございます。
語頭と助詞以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」は、「わ・い・う・え・お」に書き直すということを踏まえれば、答えは明白です。
これについては、あらゆる国語教材で解説されており、言をまたないでしょう。
また、このタイプの設問の眼目は、「歴史的仮名遣いから現代仮名遣いへの書き換えのルールを把握しているかどうかの確認」ですので、発音上の表記を許容しない設問文にしておくのが適切です。
たとえば、「『たまふ』を現代仮名遣いに直して書きなさい」などとすれば、当然、「たもう」は不可となり、別解として添えるか否かと悩む必要はなくなります。
>「たもう」「のたもう」「わずろう」を許容できる別解として載せるのは不見識になるでしょうか?
ほとんどの教材が発音表記を認めない以上、それにならうのが定石かと思います。
模範解答に「たまう(たもう)」とあるものを見たばかりに、次回別のテストで「たもう」と書いてしまってあえなく失点……という悲劇に見舞われる生徒が出てこないとも限りません。
特に、自習に使用する教材(ワークなど)においては、発音表記は示さないほうが無難でしょう。
ありがとうございます。
実は、上司に当たる人から「けふ」→「けう」に書き直したあとに「-eu」→「-you」に則って「きょう」にするように、「たまふ」→「たまう」に書き直したあとに「-au」→「-ou」に則って「たもう」にするのが適切ではないのか、と言われてしまっているんです(汗)。
「現代仮名遣いに直せ」は「発音するとおりに直せ」ではないということの傍証になると思って、「こんにちわ」と発音するけれども「こんにちは」、「はなじ」と発音するけれども「はなぢ」と書くなどの例を挙げてみたのですけれど、「は」は「わ」、「ぢ」は「じ」と発音するので別に問題があるとは思わないし、それらの語は確かに教科書などで明示されている(教科書的に根拠がある)、しかし、「たもう」と発音するものを「たまう」と書くのが適切であって「たもう」は不可という根拠がどこにある? と言われてしまっていて……。
少なくとも別解として併記せよ、と言われているのですが、これから多くの塾や学校で実施されるテストの設問なんです。実施後にユーザーから指摘があった時、処分されるのは上司ではなくて私なんです(汗)。なんとか「たもう」「のたもう」「わずろう」などは不可であり、許容するのが不見識ということを納得してもらえる公的な根拠があれば……と苦しんでいる次第です(泣)
こちらでは参考画像が貼れなかったので、掲示板で回答しておきました。
お手数ですが、移動してご覧ください。
http://mamadeok.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=9842060#19940927